ソーラーディールサーチ(Solar Deal Search)
当社独自調査データ解説

データが取れていない7ヶ月に、何が起きていたか

2023年10月から2024年4月は公開アーカイブに記録が残っておらず、月ごとの追跡ができない。ただし前後を突き合わせれば、その間に動いた3,958件は特定できる。市場が急減速したのは、この空白の中だった。

当社は2019年から各月のFIT認定情報を集めていますが、2026年7月以前の分はインターネットアーカイブに残っていたものを回収しています。クロールされていない月は復元できません。90ヶ月のうち24ヶ月が取得できておらず、それらは10箇所に分かれています。そのうち最も長く途切れているのが、2023年10月から2024年4月までの7ヶ月です。この期間は他の保存先にも記録がなく、回収の見込みは立っていません。

ただし「取引を取りこぼした」わけではありません。設備IDで前後を突き合わせるため、空白をまたいで所有者が変わった設備は検出できます。分からないのは、それが何月に起きたかだけです。前後の2023年9月時点と2024年5月時点を突き合わせて、実際に何が動いたのかを調べました。

8ヶ月で3,958件が動いていた

項目件数・出力
検出した名義変更4,931件 / 1,421.6MW
うちグループ内の移管973件
実質の売買3,958件 / 1,115.6MW
1ヶ月あたり(8ヶ月で割った下限)495件

これは下限値です。同じ設備が期間中に2回以上動いても1回としか数えられないため、実際の取引はこれより多かったはずです。また比較できたのは、2023年9月時点で収録があった16都道府県に限られます。

急減速は、この空白の中で起きた

同じ16都道府県について、1ヶ月ぶんが揃っている月の件数を年ごとに見ると、水準の変化がはっきりします。

月あたりの中央値
2021年763件
2022年622件
2023年396件
2024年87件
2025年85件

2023年の396件から2024年の87件へ、4分の1以下に落ちています。この転換点はちょうど空白期間の中にあります。空白の8ヶ月で累計3,958件が動いたことを踏まえると、2023年の水準(月396件×8ヶ月=3,168件)を上回るため、空白の全期間が2024年並みに低調だったとは考えにくい。減速が起きたのは空白の後半、2024年に入ってからとみるのが自然です。

誰が動かしていたか

取得側で最も件数が多かったのはギャラクシーソーラー合同会社の93件、次いで綜電株式会社の86件でした。手放した側では株式会社ソーラークリーニングとMインフラ1号合同会社がいずれも85件、株式会社ヒロエナジーが70件です。丸紅株式会社の57件、合同会社DMM.comの42件のように、名前の知られた事業者がまとまった数を手放したのもこの期間でした。

区分件数構成比
法人 → 法人2,651件67%
法人 → 個人766件19%
個人 → 法人535件14%

都道府県別では茨城県698件、千葉県537件、栃木県514件、北海道481件、群馬県377件の順でした。関東北部と北海道に偏っており、低圧案件が集中している地域と重なります。

この期間のデータをどう扱っているか

  • 空白をまたぐ名義変更は、期間欄に「202309→202405」と記載し、8ヶ月ぶんをまとめて検出したものであることが分かる形で提供しています。
  • 月次の件数推移からは、この期間を除外しています。1ヶ月ぶんの数字として混ぜると推移を誤らせるためです。
  • 買い手・売り手のランキングには含めています。誰が動かしたかは確実に分かるためです。
  • 収録できていない月は、売買動向のページで月ごとに公開しています。

全期間では、空白をまたぐ検出が11,506件あり、全50,850件の22.6%にあたります。営業リストとしての用途(誰が売ったか・買ったか・連絡先)に支障はありませんが、月単位の時系列分析ではこの点をご承知おきください。

出典: 資源エネルギー庁 事業計画認定情報 公表用ウェブサイト。当社が保存してきた各月のデータを突き合わせて算出しています。 内容について国および資源エネルギー庁が保証するものではありません。 個人・個人事業主名義の設備は集計から除外しています。

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